某米軍基地近所に在住の、チャーリー・浜・ブラウンさんの投稿です。
テレビ番組は全て緊急生中継に切り替えられ、日本中が三浦海岸に釘付けになっていた晩。ルーシー・ブラックマンさんの遺体が発見されれば、小原城二が即座に再逮捕されようという時でした。
我が家の猫・シャロットが、玄関の方を不審そうにうかがっているのです。勿論、外来者はいません。
「シャロット、何をそんなに凝視してるんだい?虫でも飛んでるのかい?」
玄関を見て、私は驚きました。
閉っているはずのドアの内側に、こちらを向いて、背の高い女の子が立っているのです。綺麗な長いブロンドの髪、黒いワンピース、目尻の下がった人懐こい瞳には、涙があふれています。その姿は、連日報道されているルーシー・ブラックマンにそっくりなのです。
何故だか、彼女が助けを求めているニュアンスが、私には第六感でわかりました。
「今見つかったあんなモノは私じゃない!私は死んでない!助けて下さい!」
あいにく私は日系二世で、英語が苦手です。そこで、こわごわながらも彼女に話しかけてみました。
「それなら、米軍基地へ行ってごらんなさい。英語がわかって、霊感の強い人がきっといるはずだよ。英語圏に行けば、誰か助けてくれるはずだよ。」
ルーシーさんらしき幽霊は、私の言う事を聞いてくれて、そのまま玄関のドアを衝き通って、外へ出て行きました。
その後の彼女の事は、皆さんもご存知の通りです。 |