オカルトコーナー

♪死霊さんいらっしゃ〜い♪陛下の巻♪

とっても色男な陛下

FILE004・陛下

種別・

生きて働く死霊さん(ヒーラータイプ)

特徴・

輪廻転生を何万年も繰り返してきたらしく、高貴にして博学。常に黒いスーツを着用。

趣味・

人間いじり「わしゃヒーラーなので、治療中心じゃ。」

弱点・

日本茶と和菓子「まんじゅうこわいのう♪」


陛下の口癖

「ばかもーん!!」「わしも所詮人間じゃ。今は死んでおるから死霊じゃがな。わははは!」「粗食が一番じゃ。」


電脳ブラックジャック近影
電脳ブラックジャックの
「死霊さんいらっしゃ〜い♪」
陛下の巻♪

私、電脳ブラックジャックは、ヒーラーとして修行中である。

私と陛下との出会いは、西暦二千年十月の事であった。

拙宅が死霊で溢れかえった、とある平凡な日曜の昼下がり。所謂「師匠」と呼ばれる業種の人物と決別したばかりの私は、自分一人の力ではどうにもならない状況に追い込まれ、己の無力さを痛感していた。

「外へ助けを求めに行こう…それしかない!」

そう決意した私は、足の赴くままに電車を乗り継ぎ、とある神社に着いた。そこには、大変大きな気配を放つ存在があった。幸い、私が心の中で話しかけると、物理的で力強い波動を送って来て、私にまとわりついた多数の死霊を全て吸い取ってくれた。

そして、「もう大丈夫じゃ。心配するでないぞ。」と、ハッキリそう感知できるニュアンスの言葉(?)を「私の脳髄の中に」返して来る。数秒後、その存在の気配が私の前にやって来た。

視覚的には半透明にしか見えない、その存在は、とてつもなく優しくて、高貴極まりない雰囲気を湛えている。これまでに見た事のある死霊・生霊の類とは、全く異なる人種。

驚くなかれ。彼は、生きて働く死霊さんなのである。

私は彼を「陛下」と呼ばせていただく事にした。陛下は私の師となり、指導して下さると仰る。こうして私は、世にも珍しい「ヒーラー死霊と暮らす人種」となったのである。

〜続く〜


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