電脳ブラックジャックの
「死霊さんいらっしゃ〜い♪」
巨大食肉崇り神の巻♪
あらすじ 私、電脳ブラックジャックは、ヒーラーとして修行中である。西暦二千年十月、生きて働く高貴な死霊さん「陛下」が私の師となった。私は、世にも珍しい「ヒーラー死霊と暮らす人種」となったのである。お蔭様で、妙な苦労が絶えませんです。
2001年七月八日(日)午前四時二十四分、記。
(映画「A.I.」を観ていないと、細部が解り難くなっております。申し訳ありません。)
さっき、巨大な死霊に飲み込まれそうになった。
多数の動物の死霊が固まって、恐竜のような形状になっていたのです。
殆どが食肉用に屠殺された牛や豚で、
「せっかく死んだ自分の肉を、美味しく食べないで粗末にする奴らを発狂させて回っている。」
というので、小生が話し合いを試みた結果、外の広い場所で除霊されてくれるという。
陛下は、室内に敷いたゴザの上で休んでおられたが、「あやつにはあまり近寄るでないぞ。」と、ご注意下さった。遠隔で除霊を始め、しばらくすると、自室に牛や豚の死霊さんたちが、「自由になれたー!」と駆け込んできて、陛下を囲み、まとわりつくようにして甘え始めたのだが、その内、一頭の牛が
「僕は生まれ変わって、動物のお医者になりたい!」と言い始め、
身体の形状を人間型(A.I.のジゴロジョーそっくりで、白衣)に変えたのだった。つられたのか、小さな豚が一頭、やはり人間型に変化(この子はA.I.のデビッドそっくり)。
「よし!まずは読み書きの練習じゃ!医学書を読めないと医者にはなれんぞ!」と、陛下は大はりきり。
今、みんなで楽しくお習字です。…どこまで行っちゃうんだろか、俺。
〜続く〜 |